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前腕前面の筋は手関節や手指の屈曲および前腕回内に作用します。これらの筋は上腕・前腕の内側に付着し、尺側手根屈筋以外は正中神経に支配されます(深指屈筋は正中神経と尺骨神経の2つの神経に支配されます)。 円回内筋 起始と停止 円回内筋の上腕骨内側上顆(上腕頭)および尺骨鉤状突起(尺骨頭)から橈骨外側面に付着します。起始部の上腕頭と尺骨頭の間を正中神経が通過します。 ココがポイント 上腕頭と尺骨頭で正中神経が絞扼や圧迫された場合を円回内筋症候群といいます。 作用 前腕回内と肘関節屈曲に作用します( ...
大腿骨近位部骨折の発生数 1987年から2012年における大腿骨近位部骨折の発生数の調査結果を示します。(Hip fracture incidence in Japan/ estimates of new patients in 2012 and 25-year trends. Osteoporos Int (2016) 27:1777–1784をもとに作成) 5年ごとの発生数を比較すると増加率は2桁の伸びを示し、発生数は増加傾向にあると報告されています。入院患者の将来推計では、2005年を1とした205 ...
大腿骨近位部骨折とは…? 大腿骨の近位部(股関節に近い部分)は骨頭、頸部、転子部、転子下部に分かれています。 骨折が発生する場所によって①骨頭骨折、②頸部骨折、③転子部骨折、④転子下部骨折に分類されます。高齢者に発生する頻度が高いのは大腿骨頸部骨折と大腿骨転子部骨折です。これらの骨折は骨脆弱性(骨が脆い状態)により強い外力が働かなくても生じます。 発生状況 好発年齢 日本整形外科学会が2009年から2014年に行った調査結果です。(Hiroshi Hagino et al:Survey of hip fr ...
実習対策講座|Trail Making Test 日本語版(TMT-J)
Trail Making Test (TMT)はArmy Individual Test Batteryとして1944年に作成されました。その後、Halstead-Reitan Neuropsychological Batteryに取り入れられました。TMTは、幅広い注意・ワーキングメモリ・空間的探索・処理速度・保続・衝動性などを総合的に測定する検査法として利用されています。 国際的にはTMTに関する検査用紙などが出版されていましたが、日本には正式に出版されたものはありませんでした。そのため、検査結果の妥 ...
実習対策講座|関節可動域表示ならびに測定法(2022年改訂)
背景 関節可動域測定はPT・OTで使用頻度の高い評価です.1995年2月に改訂された「関節可動域表示ならびに測定法」の足関節・足部・趾に関する用語において問題が指摘されるようになりました. 上記のように,内がえし(inversion)/外がえし(eversion)と回外(supination)/回内(pronation)について国際的な定義と異なるため,翻訳や引用で用語の混乱が発生していました.このような現状から日本整形外科学会,日本リハビリテーション医学会,日本足の外科学会が検討を重ね「関 ...
10月のおすすめ書籍
勉強の合間におすすめ漫画です.第2期アニメがスタートしてさらに盛り上がってます.
諜報員(父)と殺し屋(母)と超能力者(娘)がそれぞれの目的のために互いの素性を隠して一つ屋根の下で家族となる.そして,家庭を維持するために3人がドタバタを繰り広げるちょっと心温まるホームコメディーです.
実習対策
実習前に評価をおさらい!
実習対策講座|Trail Making Test 日本語版(TMT-J)
Trail Making Test (TMT)はArmy Individual Test Batteryとして1944年に作成されました。その後、Halstead-Reitan Neuropsychological Batteryに取り入れられました。TMTは、幅広い注意・ワーキングメモリ・空間的探索・処理速度・保続・衝動性などを総合的に測定する検査法として利用されています。 国際的にはTMTに関する検査用紙などが出版されていましたが、日本には正式に出版されたものはありませんでした。そのため、検査結果の妥 ...
実習対策講座|関節可動域表示ならびに測定法(2022年改訂)
背景 関節可動域測定はPT・OTで使用頻度の高い評価です.1995年2月に改訂された「関節可動域表示ならびに測定法」の足関節・足部・趾に関する用語において問題が指摘されるようになりました. 上記のように,内がえし(inversion)/外がえし(eversion)と回外(supination)/回内(pronation)について国際的な定義と異なるため,翻訳や引用で用語の混乱が発生していました.このような現状から日本整形外科学会,日本リハビリテーション医学会,日本足の外科学会が検討を重ね「関 ...
実習対策講座|簡易上肢機能検査(STEF:Simple Test for Evaluating Hand Function)
簡易上肢機能検査(STEF:Simple Test for Evaluating Hand Function)は,上肢の動作能力(特にスピード)を客観的に把握する目的で開発されました.検査は大きさや形状,質量や材質の異なる物品を,指定されて位置まで移動させるのに要する時間を測定し点数化します.年齢階級別得点があり,3-80歳以上の対象者に実施が可能です. 事前準備 検査は座位で実施します.被験者にとって高い(or 低い)机や椅子の使用は避ける必要があります.また,肩関節可動域制限や座位が困難な場合は立位で ...
国家試験対策
国家試験必須ポイントをまとめました!記事は更新中!
PT・OT国家試験では画像から疾患を予測し,症状や介入方法を導き出す問題が出題されます.そのため,画像を読影する能力が必要になります.ここでは国家試験で出題されるMRI画像について解説をします. MRI(magnetic resonance imaging) 核磁気共鳴 体外から電磁波を与えると周波数に応じて体内の組織が共鳴して電磁波を出します.この現象を核磁気共鳴と言います. MRIは核磁気共鳴によって体内から出る電波を検知して画像化したものです.人体では炭素やナトリウムなどの原子も核磁気 ...
PT・OT国家試験では画像(X線画像,MRI画像など)から疾患を予測し,症状や介入方法を導き出す問題が出題されます.そのため,画像を読影する能力が必要になります.ここでは国家試験で出題されるCT画像(X線CT)について解説をします. CTとは? CT(Computed tomography)はX線を利用した断層面画像です.人体の組織におけるX線透過性の違いを利用して体の中の状態を画像化します.一般的にCTの名称が使われますが,正確にはX線CTです. 撮影方法 X線管球から人体に向け照射された ...
PT・OT国家試験では画像(X線画像,MRI画像など)から疾患を予測し,症状や介入方法を導き出す問題が出題されます.そのため,画像を読影する能力が必要になります.ここでは国家試験で出題されるX線画像について解説をします. X線画像とは? X線は発見者のレントゲン氏にちなんでレントゲン線とも呼ばれます.X線の透過度(通り抜ける程度)は物質により異なります. 物質による異なるX線の透過度を利用して,人体内部の状態を写したものがレントゲン画像です. ココがポイント X線画像をX-P(X-ray P ...
人格検査 人格検査は対象者の情緒的適応,社会適応,動機,欲求,興味,態度,習慣などの人格特性を測定する評価法です.人格検査は質問紙法,投影法,作業検査法に分類されます. PT・OT国家試験において出題傾向の高い分野です.近年は,検査内容を把握していないと正解を導けない出題もあります.ここではPT・OT国家試験に対応できるように,各検査の詳細な内容を解説します. 質問紙法 設定された質問項目に,被験者は「はい」or「いいえ」などの選択肢から回答します.その回答から性格などを判断する方法が質問紙 ...
PT・OT国家試験では論文を読むために必要な尺度や統計の知識を問われることがあります.あまり馴染みがないため,受験生にとっては苦手な分野の1つになっています. ここではPT・OT国家試験で出題される尺度や統計について解説します. 尺度 尺度は名義尺度・順位尺度・間隔尺度・比例尺度の4つに分類されます.これらの相違を理解していれば国家試験は問題ありません. 名義尺度 同一性の情報を他と区別する尺度です.例えば,血液型を(1.A型 ・ 2.B型 ・ 3.O型 ・ 4.AB型)区別する,性別を(1 ...
動画資料(リハスタch)
通学・通勤のおともに!
管理者の独り言