画像の解釈(X線)|PT・OT国家試験対策講座

PT・OT国家試験では画像(X線画像,MRI画像など)から疾患を予測し,症状や介入方法を導き出す問題が出題されます.そのため,画像を読影する能力が必要になります.ここでは国家試験で出題されるX線画像について解説をします.

 

X線画像とは?

X線は発見者のレントゲン氏にちなんでレントゲン線とも呼ばれます.X線の透過度(通り抜ける程度)は物質により異なります.

物質による異なるX線の透過度を利用して,人体内部の状態を写したものがレントゲン画像です.

ココがポイント

X線画像をX-P(X-ray Photograph)と表記することがあります.X線検査はCTに比べ放射線被曝量が非常に少ないです.そして,CTやMRIに比べ「安い」・「早い」・「簡単」と3拍子揃った撮影方法です.

 

撮影方法

X線を人体に照射します.

人体の組織によりX線の透過性は異なります.X線の透過性は骨・金属→筋・皮膚・水分→脂肪→空気・ガスの順に高くなります.つまり,空気を多く含む肺はX線が通り抜けやすく,骨や脂肪などの組織ではX線は吸収されてあまり通過しません.

X線を吸収する(透過性が低い)組織は白く,Xを吸収しない(透過性が高い)組織は黒く写ります.

 

読影(胸部X線画像)

形状

骨・肺・心臓などの位置関係を把握する必要があります.肺野は空気(X線透過率が高い)が大部分を占めるため全体的に黒色に写ります.対照的に骨は透過性が低いため白色に写ります.筋・心臓・血液などは骨に比べ透過性が高い(空気よりは低い)ため,やや白く写ります.

ココがポイント

胸郭を構成する骨は左右対称に白く写ります.縦隔の心臓や大血管は血液を含むため左右非対称にやや白く写ります.肺の下端には横隔膜があり,右側の横隔膜は左側に比べ半肋間ほど高い位置にある

 

色調

正常な胸部X線画像と色調を比較することで病変部位を認識することができます.肺炎の場合は肺野に浸潤性病変あるため透過性が低下するため白色に写ります(正常な肺野は黒色).

ココがポイント

肺炎にはさまざま原因があります.細菌性の肺炎は肺胞内に痰などが生じるため,炎症部分が全体的に白く写ります.間質性肺炎の場合は,間質に炎症が起きるため間質以外の部分は黒く(すりガラス)写ります.

 

読影(四肢X線画像)

四肢X線画像から骨折,関節の変形,術後の状態を読み取ることができます.そのためには各骨の位置関係など正常な部位を解剖学的に理解する必要があります.

 

正常な骨の位置関係を把握できれば,脱臼や関節裂隙の狭小化を判別することは容易です.

 

色調

骨は白く写ります.骨折の場合は骨の連続性が断たれ,場合によっては骨片の転位が認められます.

 

人工骨頭置換術など観血的治療後の場合では,人工関節やプレートなどを確認することが確認できます.

 

ココがポイント

骨粗鬆症では透過性が高いため骨全体の陰影が薄く黒く写ります.

 

動画資料

 

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参考文献

 




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