実習対策講座|脈拍測定を徹底解説!

心拍と脈拍の違いは?

心拍と脈拍の違いです.

心拍(heart beat 脈拍(pulse
心臓の拍動(心筋の収縮) 心臓から送り出された血液によって動脈の圧変化が末梢血管に伝達される脈波

1回の拍動で1つの脈拍になります.1回の拍出で送り出される血液量は約70mlです.ちなみに心拍はheart beatですが,心拍数はheart rateです.

 

体表から触知できる動脈部位は?

基本的に脈拍測定は橈骨動脈,血圧測定は上腕動脈を触れます.

鼠径部の大腿動脈や膝裏の膝窩動脈は服を着ていると触りづらいです.また,浅側頭動脈や顔面動脈は顔面にあるので触る機会は少ないと思います.

 

脈拍の測定方法

脈の触れ方

3指(示指・中指・環指)の指腹で軽く触れます.

ココに注意

・母指で触れない(測定者の脈拍と間違う可能性あり)

・総頸動脈は強く圧迫しない(徐脈を誘発する可能性あり)

・脈を感じない場合は手の握り離しなど軽く動かしてもらう

 

計測方法

現病歴に何もない場合は15秒間測定してその数値を4倍します(脈が遅い場合は30秒間測定して2倍しましょう).

不整脈などがある場合は1-2分間実測して1分毎の不整数も把握しましょう.

 

脈拍測定から分かること

脈拍数

正常範囲は60-100です.正常値より少ない場合を徐脈,多い場合を頻脈と呼びます.

 

 

 

 

 

ココに注意

乳幼児は120前後です.また,加齢により脈拍は減少する傾向にあります.

 

リズム

正常であれば脈拍の間隔は一定です.これを整脈(正常洞リズム)といいます.

一方で脈拍の間隔が一定でないものを不整脈といいます.不整脈には洞性不整脈,期外収縮性不整脈,絶対性不整脈などがあります.

 

脈拍に影響を及ぼす因子

脈拍は常に一定ではなくさまざまな要因によって変化します.

個人因子 年齢・性別・疾患の有無
活動因子 身体活動状況・体位・精神的緊張・情動
環境因子 気温・室温

上記以外にも脈拍を変動させる因子があります.対象者の状況・状態や環境に注意しながら測定をすることが重要です.

 

運動療法実施の基準

脈拍は活動の中止・中断基準に用いられます.ここではリハビリテーション医療における安全管理・推進のためのガイドラインに基づいた基準を示します.

積極的なリハを実施しない場合

・安静時脈拍数40/分以下または120/分以上

・心房細動で著しい徐脈または頻脈がある場合

 

途中でリハを中止する場合

・脈拍数1140/分を超えた場合

・運動により不整脈が増加した場合

徐脈が出現した場合

 

いったんリハを中止し,回復を待って再開

・脈拍数が運動前の30%を超えた場合.ただし2分間の安静で10%以下に戻らない場合は,以降のリハは中止するか,または極めて軽労作のものに切り替える

・脈拍数が120/分を超えた場合

 

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参考文献

・能登真一ほか:作業療法評価学第3版.医学書院.

・潮見泰藏ほか:リハビリテーション基礎評価学第1版.羊土社.

・亀田メディカルセンター:第4版 リハビリテーションリスク管理 ハンドブック.MEDICAL VIEW.

・松澤正ほか:理学療法評価学 改訂第6版.金原出版株式会社.

 

 




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