第51回 PT・OT国家試験(午前71-80)
午前71
手について正しいのはどれか。
1.側副靱帯はMP関節屈曲で緊張する。
2.母指のCM関節は3度の自由度をもつ。
3.手のアーチ構造は横アーチのみからなる。
4.手掌の皮膚は手背の皮膚に比べ伸展性に富む。
5.鉤形握りは母指と他の指の対立運動により可能となる。
+ 解説
解答:1
2:母指CM関節は2軸性の鞍関節である。
3:手は縦・横・斜方向にアーチが形成され掌側に凹状の曲面を作り把持動作に適応する。
4:皮膚の伸縮性に富むのは手背である。
5:鉤型握りは鞄などを指でぶら下げる時に用いる握りで指が鉤のようになっている。そのため、母指は関与しない。
午前72
足部縦アーチの保持に関与する筋・靱帯で正しいのはどれか。
1.虫様筋
2.後脛骨筋
3.前距腓靱帯
4.短母指伸筋
5.浅横中足靱帯
+ 解説
解答:2
内側縦アーチを保持する筋は後脛骨筋(舟状骨を引く)・前脛骨筋(第1中足骨底を引く)・長母趾屈筋および長趾屈筋(第1-5趾を引き距骨と踵骨を安定させる)・母趾外転筋(第1中足骨と距骨を引く)である。
外側縦アーチを保持する筋は長腓骨筋(踵骨を持ち上げる)・短腓骨筋(第5中足骨頭を引く)である。
午前73
顔面の筋の作用で正しいのはどれか。
1.頰筋は頰壁を歯列に押し付ける。
2.大頰骨筋は下唇を下制する。
3.オトガイ筋は口裂を閉じる。
4.口輪筋は口角を挙上する。
5.鼻根筋は鼻孔を広げる。
+ 解説
解答: 1
2:大頬骨筋は口角を上側方に引き上げる作用がある。下唇を下制するのは下唇下制筋である。
3:オトガイ筋は下唇を突き出す作用がある。口裂を閉じるのは口輪筋である。
4:口輪筋は唇を閉じる・突き出す・歯に押し付けるなど無数に唇の形を変化させる作用がある。
5:鼻根筋は眉の内側を下方に引き下げて鼻根に横しわをつくる作用がある。鼻孔を広げるのは鼻筋(鼻孔拡大部)である。
午前74
次の歩行周期で足関節が最も底屈位となるのはどれか。
1.踵接地
2.足底接地
3.立脚中期
4.爪先離地
5.遊脚中期
+ 解説
解答: 4
1:踵接地は背屈位になる。
2:足底接地は底屈位になるが、爪先離地時に比べ底屈角度は小さくなる。
3:立脚中期は背屈位になる。
5:遊脚中期は背屈位になる。
午前75
輸血時に移植片対宿主病が起こる可能性が最も高いのはどれか。
1.血小板濃厚液
2.新鮮血
3.新鮮冷凍血
4.赤血球濃厚液
5.保存血
+ 解説
解答:2
移植した骨髄内のリンパ球などがホストに対して免疫反応を起こし、ホストの肝臓・皮膚・消化粘膜などを攻撃する疾患を移植片対宿主病という。新鮮血は血液中に含まれるリンパ球の生存率が高いため、移植片対宿主病を引き起こす可能性が高くなる。
*現在は新鮮血であっても放射線照射や白血球除去などを行い発生リスクは極めて低くなってる。