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問題1 上腕骨内側上顆に付着しない筋はどれか。
1.円回内筋
2.橈側手根屈筋
3.浅指屈筋
4.長掌筋
5.回外筋
+ 解説
解答:5
上腕骨内側上顆に付着する筋は、橈側手根屈筋・長掌筋・尺側手根屈筋・浅指屈筋です。これらの筋は前腕の掌側面を走行して正中神経または尺骨神経に支配されます。上腕骨外側上顆に付着する筋は前腕背側面を走行して橈骨神経に支配されます。
問題2 前腕骨間膜に付着しない筋はどれか。
1.浅指屈筋
2.深指屈筋
3.示指伸筋
4.長母指屈筋
5.短母指伸筋
+ 解説
解答:1
前腕骨間膜に付着する筋は深指屈筋・示指伸筋・長母指屈筋・長母指伸筋・短母指伸筋・長母指外転筋です。
浅指屈筋は上腕骨内側上顆・尺骨粗面の内側部(上腕尺骨頭)と橈骨前面(橈骨頭)から第2-5指中節骨底の掌側面に付着します。
問題3 橈骨と尺骨に付着する筋はどれか。2つ選べ。
1.円回内筋
2.方形回内筋
3.肘筋
4.長母指外転筋
5.総指伸筋
問題4 肘関節屈曲に作用しない筋はどれか。2つ選べ。
1.肘筋
2.上腕筋
3.腕橈骨筋
4.方形回内筋
5.尺側手根屈筋
+ 解説
解答:1・4
| 屈曲 |
上腕二頭筋・上腕筋・腕橈骨筋・円回内筋・手関節屈筋群 |
| 伸展 |
上腕三頭筋・肘筋・手関節伸筋群 |
| 回外 |
円回内筋・方形回内筋・腕橈骨筋・肘筋・手関節屈筋群 |
| 回内 |
回外筋・上腕二頭筋・腕橈骨筋・長母指外転筋 |
問題5 前腕の回外と回内の両方に作用する筋はどれか。
1.上腕二頭筋
2.腕橈骨筋
3.円回内筋
4.方形回内筋
5.橈側手根伸筋
+ 解説
解答:2
腕橈骨筋は最大回外位から中間位、最大回内位から中間位までの範囲に作用します。
問題6 前腕回外の作用を持つ筋はどれか。
1.上腕二頭筋
2.上腕三頭筋
3.肘筋
4.方形回内筋
5.尺側手根屈筋
+ 解説
解答:1
上腕二頭筋は橈骨粗面に付着して橈骨を外旋させることにより強力な回外運動を行います。
問題7 肘関節の屈曲のみに作用する筋はどれか。
1.上腕筋
2.腕橈骨筋
3.上腕二頭筋
4.橈側手根屈筋
5.尺側手根屈筋
+ 解説
解答:1
肘関節屈曲には上腕二頭筋・腕橈骨筋・上腕筋の3筋が主動筋として作用します。この中で上腕筋は唯一尺骨に停止する筋で前腕の肢位に関係なく強い力を発揮します。
肘関節屈曲以外に上腕二頭筋は肩関節屈曲・外転、前腕回外 腕橈骨筋は前腕回内・回外に作用します。
問題8 手関節掌屈に作用する筋はどれか。
1.長掌筋
2.短橈側手根伸筋
3.長母指伸筋
4.示指伸筋
5.虫様筋
+ 解説
解答:1
| 掌屈 |
長掌筋・橈側手根屈筋・尺側手根屈筋・浅指屈筋・深指屈筋 |
| 背屈 |
長・短橈側手根伸筋・尺側手根伸筋・総指伸筋・示指伸筋・小指伸筋 |
| 橈屈 |
橈側手根屈筋・長・短橈側手根伸筋 |
| 尺屈 |
尺側手根屈筋・尺側手根伸筋 |
問題9 手関節橈屈に作用する筋はどれか。
1.長掌筋
2.長橈側手根伸筋
3.尺側手根屈筋
4.尺側手根伸筋
5.総指伸筋
問題10 肘関節で誤っているのはどれか。2つ選べ。
1.腕橈関節の形状は球関節である。
2.回外すると前腕は上腕に対して少し内反している。
3.肘を伸展すると橈骨頭は肘頭窩に入り込む。
4.橈骨輪状靭帯は橈骨頭が下方に抜けないように働く。
5.肘を伸展すると内側上顆、外側上顆、肘頭は一直線になる。
+ 解説
解答:2・3
2:肘関節を伸展すると、前腕は上腕に対して軽度外反(生理的外反)しています。上腕と前腕からなる角を肘角(運搬角)といいます。一般的に肘角は男性よりも女性や小児で大きくなります。
3:肘を伸展すると肘頭が肘頭窩に入り込みます。屈曲すると尺骨鉤状突起は鉤突窩、橈骨頭は橈骨窩にはまります。
5:肘を伸展すると内側上顆、外側上顆、肘頭は一直線(ヒューター線)になり、屈曲すると二等辺三角形(ヒューター三角)になります。
問題11 誤っているのはどれか。2つ選べ。
1.肘関節は複数の骨で作られる複関節である。
2.前腕回内・回外運動は尺骨が運動軸を中心に回転する運動である。
3.腕尺関節の形状はラセン関節である。
4.橈骨体と尺骨体は前腕骨間膜で連結している。
5.外側側副靭帯は橈骨に付着する。
+ 解説
解答:2・5
1:肘関節は腕尺関節・腕橈関節・上橈尺関節の3つの関節からなる複関節です。関節包は3つの関節を完全に包みます。
2:回内・回外は橈骨頭と尺骨茎状突起を結ぶ線(運動軸)を橈骨が回転する運動です。回内・回外の運動を行っているとき尺骨はほとんど不動です。
5:外側側副靭帯は上腕骨外側上顆と橈骨輪状靭帯・橈骨切痕前縁(尺骨)に付着します
問題12 肘および前腕で誤っているのはどれか。
1.上橈尺関節は車軸関節である。
2.内側および外側側副靭帯は側方への運動を抑制する。
3.腕橈骨筋は前腕回外位で効果的に作用する。
4.肘筋は肘関節の安定に寄与する。
5.生理的外反角度は肘関節屈曲に伴い漸減する。
+ 解説
解答:3
3:腕橈骨筋は上腕骨外側上顆から橈骨茎状突起に付着するため、前腕中間位で効果的に作用します。上腕二頭筋は前腕回外位で効果的に作用し、上腕筋は前腕の肢位に関係なく強い力を発揮します。