YouTubeの概要欄から問題文(PDF)をDLできます。
DLはこちらをクリック
問題1 心臓について正しいのはどれか。2つ選べ。
1.心尖は第2肋間隙に位置する。
2.心臓の重量は200-300gである。
3.心軸は左上後方から右下前方に向かって斜走する。
4.卵円窩は心房中隔の左心房面にある。
5.心耳の内面は櫛状筋からなる。
+ 解説
解答:2・5
1:心尖は第5肋間隙に位置しています。第2肋間隙に位置するのは心底です。
3:心底から心尖に向かう長軸を心軸といいます。心軸は右上後方から左下前方に向かって斜走します。
4:卵円窩があるのは心房中隔の右心房面です。
問題2 心臓の弁でついて誤っているのはどれか。
1.左心房弁は2尖弁である。
2.房室弁には乳頭筋が付着する。
3.動脈弁は3枚のポケット状の半月弁である。
4.心臓の収縮期には房室弁は閉じている。
5.心臓弁膜症は肺動脈弁に比べ大動脈弁で好発する。
+ 解説
解答:2
2:心室には円錐状に突出した乳頭筋があります。乳頭筋の先端から紐状の腱索がおこり、腱索は房室弁に付着して弁が上方へ反転するのを防ぎます。
5:心臓弁膜症は僧帽弁と大動脈弁に比較的多く発生します。
問題3 心臓壁について誤っているのはどれか。2つ選べ。
1.心臓壁は3層構造である。
2.心筋線維に横紋はみられない。
3.心室の心筋層は心房に比べ厚い。
4.心房と心室の筋は線維輪によって隔てられている。
5.右心室の心筋層は左心室に比べ著しく厚い。
+ 解説
解答:2・5
2:心筋線維は骨格筋と同様に横紋がみられます。横紋がみられないのは平滑筋です。
4:心房と心室の筋は線維輪と呼ばれる結合組織によって隔てられています。心房と心室は特殊心筋線維からなる刺激伝導系で連絡しています。
5:左心室は大動脈を通じて全身に血液を送り出すため厚みのある心筋層(8-11mm)になっています
問題4 心臓に開口する血管について誤っているのはどれか。2つ選べ。
1.上大静脈は右心房に開口する。
2.冠状静脈口は下大静脈の直下に開口する。
3.肺動脈に流入する血液は二酸化酸素分圧が高い。
4.左心房には左右の肺から2本の肺静脈が開口する。
5.冠状動脈は上行大動脈の起始部から分岐する。
+ 解説
解答:2・4
2:冠状静脈口は下大静脈の直上に開口します。
4:左心房には左右の肺から2本ずつ計4本の肺静脈が開口します。
問題5 冠状動脈で誤っているのはどれか。2つ選べ。
1.心臓の機能血管である。
2.左冠状動脈は回旋枝と前室間枝に分岐する。
3.自律神経により拡張と収縮が調整される。
4.左冠状動脈は収縮期に血流が増加する。
5.冠状動脈の循環障害により狭心症が生じる。
+ 解説
解答:1・4
1:冠状動脈は心臓に血液を供給する栄養血管です。
4:左心室の心筋は発達しているため、左冠状動脈は収縮期に血管が圧迫され血流が減少します。右冠状動脈は右心室の心筋は左心室ほど発達していないので、収縮期・拡張期に関わらず血流は保たれます。
問題6 特殊心筋線維でないのはどれか。
1.房室結節
2.洞房結節
3.心房中隔
4.右脚
5.プルキンエ線維
+ 解説
解答:3
洞房結節→房室結節→ヒス束→右脚・左脚→プルキンエ線維と順に興奮を伝える組織を刺激伝導系といいます。刺激伝導系は特殊心筋と呼ばれる組織で構成されます。
問題7 心筋の活動電位について誤っているのはどれか。2つ選べ。
1.Na+の流入により活動電位が生じる。
2.Ca2+の流入による長い脱分極時期をプラトーという。
3.心筋の不応期は長い。
4.刺激伝導系の興奮伝導速度は房室結節が最も速い。
5.心室筋の活動電位持続時間は骨格筋の持続時間よりも短い。
+ 解説
解答:4・5
4:興奮伝導速度はヒス束・プルキンエ線維2-5m/秒、心房筋・心室筋1m/秒、房室結節3cm/秒です。
5:心筋の活動電位はNa+流入後にCa2+が流入し脱分極時間が長くなります。心筋の活動電位持続時間は約300ミリ秒、骨格筋の持続時間は1-5ミリ時間で、心筋の活動電位持続時間は骨格筋に比べかなり長くなります。
問題8 心臓について誤っているのはどれか。2つ選べ。
1.房室結節は上大静脈口に位置する。
2.心膜は2層構造である。
3.心膜腔には漿液が含まれ心拍動時の摩擦を軽減する。
4.心筋と心筋はギャップ結合により電気的に連絡している。
5.房室結節はペースメーカーの働きをする。
+ 解説
解答:1・5
1:房室結節は右心房後壁(冠状静脈口の上方)に位置します。房室結節は洞房結節よりも太く密な特殊心筋線維で構成されます。上大静脈口(右心房への開口部右側)に位置するのは洞房結節です。
4:心筋細胞と心筋細胞はギャップ結合により1つの心筋細胞が興奮すると、その興奮は隣接する心筋細胞を興奮させ心房または心室全体に興奮が伝わります。
5:ペースメーカーの働きがあるのは洞房結節です。
問題9 心臓について正しいのはどれか。2つ選べ。
1.ノルアドレナリンにより心拍数は減少する。
2.洞房結節は外部からの刺激がなくても自ら興奮を繰り返す。
3.心筋は伸張されるほど収縮力は小さくなる。
4.心筋は単核細胞である。
5.Na+の流入が再分極に大きく影響する。
+ 解説
解答:2・4
1:交感神経が興奮するとノルアドレナリンが放出され心拍数は増加します。逆に副交感神経(迷走神経)が興奮するとアセチルコリンが放出され心拍数は遅くなります。
3:心筋は伸張されるほど収縮力は大きくなります。(Frank-Starlinの法則)
4:心筋と平滑筋は単核細胞、骨格筋は多核細胞です。
5:K+の流入が再分極に最も影響します。
問題10 心臓について誤っているのはどれか。
1.正常な心筋では強縮はみられない。
2.バルサルバ洞は大動脈の起始部にある。
3.左心不全により肺うっ血となる。
4.右心不全により起坐呼吸を呈する。
5.冠状動脈は機能的終動脈である。
+ 解説
解答:4
4:起坐呼吸は左心室不全により生じます。
| 右心不全 |
浮腫・体重増加・肝腫大・胸水・腹水など |
| 左心不全 |
肺うっ血・起坐呼吸・尿量減少など |
5:動脈の末梢部に吻合が存在しないものを終動脈といいます。冠状動脈には吻合が存在しますが、太さが十分でなく閉塞により壊死をおこします。このような動脈終枝を機能的終動脈といいます。