理学療法士・作業療法士 国家試験解説|パーキンソン病

パーキンソン病

パーキンソン病に関する第50回以降の国家試験問題を詳しく解説しています!類似している問題が多くあるので解説をじっくり読みながら理解してください。

PT・OT共通

第53回 午後88

Parkinson病について正しいのはどれか。

1.喫煙者に多い。

2.再発と寛解を繰り返す。

3.孤発性症例が家族性症例より多い。

4.30-40歳代での発症が最多である。

5.我が国の有病率はAlzheimer病より多い。

 

第54回 午前90

Parkinson病でみられないのはどれか。

1.便秘

2.運動失調

3.動作緩慢

4.静止時振戦

5.レム睡眠行動障害

 

Hoehn&Yahrの重症度分類

ホーエンヤールの重症度分類は運動症状の有無と日常生活への影響からパーキンソン病の重症度を判定します。パーキンソン病の問題を解く過程で重要な分類のため、必ず覚える必要があります。

Hoehn&Yahrの重症度分類

stage Ⅰ 一側に振戦、筋強剛を示す。
stage Ⅱ 両側に振戦、筋強剛を示す。姿勢保持障害はなし。
stage Ⅲ

姿勢保持障害、歩行障害あり。ADLにかなり障害があるが1人で生活は可能。

職業によっては仕事が可能。

stage Ⅳ

無動、姿勢保持障害は重度。自力での日常生活は困難。

立位保持と歩行はかろうじて可能。

stage Ⅴ 立位保持や歩行は不可。介助なしではベッドまたは車椅子のままの状態。

 

修正版

0度 パーキンソンニズムなし
1度 一側性パーキンソンニズム
1.5度 一側性パーキンソンニズムおよび体幹障害
2度 両側性パーキンソンニズムだが平衡障害なし
2.5度 軽度両側性パーキンソンニズムおよび後方突進があるが自分で立ち直れる
3度 軽度〜中等度両側性パーキンソンニズムおよび平衡障害、介助不要
4度 高度パーキンソンニズムおよび平衡障害。歩行は介助なしでなんとか可能
5度 介助なしではベッドまたは車椅子のままの状態

 

PT専門

第50回 午後7

50歳の男性。Parkinson病。発症後5年を経過し、すくみ足が出現してきている。自宅で転倒が頻回に生じている。転倒予防として自宅の廊下に模様を入れる際に効果的な図柄はどれか。

 

第51回 午前29

Parkinson病のHoehn&Yahrの重症度分類ステージで適切なのはどれか。

1.ステージⅠでは両側の機能障害がみられる。

2.ステージⅡでは姿勢反射障害がみられる。

3.ステージⅢでは機能障害の左右差が顕著となってくる。

4.ステージⅣでは日常生活に制限があり転倒しやすい。

5.ステージⅤでは日常生活に制限が大きいが手すり歩行は可能である。

 

第51回 午後28

すくみ足現象がみられるParkinson病患者の歩行練習を理学療法士の近位見守り下で実施した。このときの練習法で適切でないのはどれか。

1.横歩き

2.階段昇降

3.スラローム歩行

4.歩隔を狭めた歩行

5.メトロノームの音を活用した歩行

 

第52回 午前10

62歳の男性。Parkinson病。起立と歩行は可能であるが、歩行中の方向転換時に不安定となり転倒しそうになる。姿勢反射障害もみられる。独居で日常生活はほぼ自立しているが、通院時には介助が必要である。この患者のHoehn&Yahrの重症度分類ステージはどれか。

1.Ⅰ

2.Ⅱ

3.Ⅲ

4.Ⅳ

5.Ⅴ

 

第52回 午前34

Parkinson病で主にみられる徴候はどれか。2つ選べ。

1.眼振

2.突進現象

3.動作時振戦

4.歯車様固縮

5.ミオクローヌス

 

第53回 午後17

70歳の男性。3年前に右手の振戦によってParkinson病を発症し、在宅で治療を行なっている。ADLは自立していたが、1ヶ月前に風邪をひいてから歩く速さが遅くなり、歩行の際に一歩目が思うように前に出ず、歩き出してからも前方に転びそうになることが多いという。在宅での理学療法における歩行指導で適切なのはどれか。2つ選べ。

1.両下肢に弾力包帯を装着する。

2.足関節に重錘バンドを装着する。

3.一歩目を小さく前に出すように指導する。

4.床にはしご状の目印を付けてまたがらせる。

5.かけ声などをかけてもらいながら歩くように指導する。

 

OT専門

準備中

 

 

 




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