理学療法士・作業療法士国家試験には骨格筋に関する問題が必ず出題されます.全身には多数の骨格筋があるので,できるだけ効率的に学習したいですね.
ここでは,国家試験出題頻度の高い骨格筋を紹介します.
骨格筋の出題問題傾向
過去10年(第46–55回)に出題された骨格筋に関する問題は88問でした(みんなのリハ室調べ).
・「肩甲上腕関節の運動とそれに作用する筋の組合せで正しいのはどれか。(第55回午前69)」
・「筋皮神経支配の筋はどれか。2つ選べ。(第55回午後54)」
・「第2中手骨底に付着する筋はどれか。(第52回午前54)」
上記のように骨格筋の作用,神経支配,付着などが出題されています.作用と支配神経の出題頻度が高いようです.200問中約8問が骨格筋(皮筋,外眼筋含む)に関する問題です.
注意ポイント
データで見る出題頻度
上肢,下肢,頸部・体幹,顔面に分類して出題回数順に表にまとめました.
上肢
前鋸筋や菱形筋など肩甲骨の運動に関連する骨格筋も上肢に含めています.肩関節(肩甲帯含む)の運動に関連する骨格筋の出題が多い傾向です.手指の運動に関連する骨格筋は,手内筋,手外筋と多く存在するため1つ1つの骨格筋の頻出度は低いようです.
下肢
上肢に比べ趾(足趾)に関連する骨格筋の出題は少ないです.股関節,膝関節に関与する骨格筋から覚えていきましょう.
頸部・体幹
体幹の運動に加え,呼吸運動に関連する骨格筋の出題があります.
顔面
上肢や下肢に比べ出題頻度は低いです.咀嚼筋,皮筋,外眼筋をしっかり学習したいですね.
まとめ
国家試験で出題される頻度の高い骨格筋をまとめました.まずは出題回数の多い骨格筋の作用・神経支配・付着を覚えるといいかもしれません.
注意ポイント